日本ミツバチの画像

日本ミツバチ激減の要因

日本国内でミツバチが減っている原因を整理してみてみましょう。

まず、

(1)最も大きな原因は、自然林の減少。

日本ミツバチが棲んでいた自然林の森の減少です。
日本の国策として、特に1950年代に自然林や農園や田んぼを杉やヒノキの人工林に変えてしまいました。
このような人工林には、餌が無いので虫や動物も棲めません。
これが日本の森林の半分もあるのです。
単純に日本ミツバチは、半分になってしまった!と推定できると思います。

(2)ミツバチ感染病です。

2010年頃に日本で初めて届出されたミツバチ感染病(アカリンダニ症)やサックブルード病が全国に広がっています。
特に2014年後半から2016年に、私が知る限りでも近畿地方の一部を除いて、それまでを100%とすると数%にまで激減して壊滅的な状況になりました。(日本ミツバチ養蜂家の取材)
私も、日本ミツバチを100群近く管理していましたが、壊滅してしまいました。全くいなくなった地域もたくさんあります。
2019年現在は、幾分盛り返してきている状況ですが、感染病はいつ発症するか分からない?!ので、予断を許しません。ミツバチ同士にしか遷らない病気だからです。
ミツバチ感染病がどこから来たのか?
2008年頃まで、日本の養蜂家は、西洋ミツバチの女王蜂を年間一万匹以上をオーストラリアから輸入していました。ところがミツバチ感染病がオーストラリアで発見されたため、それ以後輸入がストップしています。
ミツバチは、群れで無いと移動しないので、船や飛行機で隠れて移動は出来ません。病原菌をもったミツバチ(西洋ミツバチ)を輸入する段階で日本に入ったと考えられています。

(3)西洋ミツバチ養蜂による生息域の減少

西洋ミツバチの養蜂は、日本全国で行われています。
養蜂に使われる西洋ミツバチは、長い人類の歴史の中で、他の家畜のように養蜂家の都合の良いミツバチを選び、残してきました。1群で3万~5万匹と繁殖力が強くて、遠くまで飛んで沢山蜜を集める昆虫です。しかも養蜂家が蜜を取っても逃げないなど、管理しやすい種を残してきたのです。
それに比べて日本ミツバチは、5千~1万匹ほどの群れで、自分たちが生きるために蜜を集めて生活をしています。

西洋ミツバチの画像

気性が荒く、強い西洋ミツバチに日本ミツバチは蜜源も生息地域も奪われます。近くに巣をつると、盗蜜といって巣の中まで西洋ミツバチが入ってきて蜜を奪われたりもします。
西洋ミツバチ養蜂が盛んになるほど、日本ミツバチが生息しにくくなっていくのです。

●西洋ミツバチが減っている原因

現在、世界的に盛んにネオニコチノイド系農薬使用の反対運動等が行われています。
西洋ミツバチの大量死の原因は、害虫を効率よく駆除できるネオニコチノイド系農薬によると言われています。ネオニコチノイド系の農薬は昆虫の脳を麻痺させます。それを被るとミツバチは巣に戻れなくなるという症状が出るそうです。
海外でのミツバチ大量死問題は、農薬は農業地域に農家が撒きます。その撒いた農薬で家畜の西洋ミツバチが死んで行く・・・。まるで経済戦争のようです。
そして、議論の内容が「ネオニコチノイド系の農薬反対!」と言うのです。
私は、ミツバチやその他の昆虫や小鳥、また人間に対しても危険な農薬使用に強い疑問を持っていますが・・・日本全国の果樹栽培で使われている強烈な農薬について、ネオニコチノイド系の農薬だけに絞ってなぜ反対するのか・・・それも疑問です。
リンゴ栽培の木村さんが「奇跡のリンゴ」と言ったのは・・・農薬が人間に悪いという話でしたね。
そこで農薬使用の反対運動が起こっているのですが・・・。

日本でも、日本ミツバチも西洋ミツバチもネオニコチノイド系農薬の影響は同様に考えられますが、自然の中でのんびり過ごしたい日本ミツバチにとっては、迷惑千万です。